キ ャ リ ア と ラ イ フ を 語 る「薬剤師ライター」の ブ ロ グ

薬剤師ドラマ「アンサングシンデレラ」 疑義照会でまさかの事態に?

 
この記事を書いている人 - WRITER -
薬剤師ライターのKalooo(カルー)です!ヘルスケア領域の広告と広報で狭〜く、深〜くお仕事してまいりました。職種は戦略プランナーとコピーライターです。食べること、楽しくお酒を飲むことも大好き。横浜に長く住んでいて、ディープな横浜も知っているつもり!? でいます。

「病院薬剤師の処方箋『アンサングシンデレラ』」がやっと、スタートしました! 初回は「疑義照会(ぎぎしょうかい)」が、ストーリーの主なテーマになっています。

でも、疑義照会…なんだか聞きなれないことばですよね。実はこれ、いわゆるギョーカイ用語で「薬剤師法」という法律に定められているものなんです。

『処方せん中に疑わしい点(疑義)がある場合は、発行した医師等に問い合わせて確かめること (照会)ができるまで調剤してはならない。』 (薬剤師法第24条)

この疑義照会について、薬剤師役の葵みどりと、林医師のあいだでちょっとしたトラブルが発生してしまいます。

キャスティング

葵みどり(石原さとみ): 萬津総合病院薬剤部の薬剤師で、キャリアは8年目。ストレートな性格で高い位置でまとめた「お団子」ヘアがトレードマーク
販田聡子(真矢ミキ): 萬津総合病院薬剤部部長。やさしく頼りになる上司だが、上手く立ち回る計算高い組織人としての側面も併せ持つ
瀬野章吾(田中圭): 薬剤部副部長。愛想はないが、 人一倍患者思い
相原くるみ(西野七瀬): 新人薬剤師。控えめな性格だが、みどりの仕事に対する情熱に触発され、仕事への向き合い方が変化していく

♯1のストーリー

薬剤部は、蜂に刺されて救急センターに搬送された患者への投薬や、心肺停止に陥った患者のケア、小児病棟の、血糖値が安定しない糖尿病患者のサポートで大忙し。心肺停止の患者では、薬剤師による持参薬のチェック。患者の容態が安定し、ほっと胸をなでおろすも、患者は医師にしか「ありがとう」と言わない。


そんなとき、林医師の処方箋にみどりが疑問を抱きます。疑義照会すると…

♯1のストーリーはこちら

みどころ(ネタバレ注意!)

林医師の処方箋に疑問があったみどりは、その疑問を解消しようと、林医師にまっすぐ問いかけます。 薬剤師は「疑問が解消されるまで調剤をしてはいけない!」と叩き込まれていますから、当然といえば当然の行動です。加えて、みどりは、患者さんへの思いが人一倍強い薬剤師です。

でも医師は、まともに取り合ってくれません。

みどりの行動は、結構カッコいいのですが、そこは「人と人のコミュニケーション」。忙しい時に声をかけられれば、誰しも「うっとうしい」と思うでしょうし、その「疑問」がごく簡単なものであれば、医師はいつでも多忙ですから、「なんでいちいち質問するんだ!」と、思わず口にしてしまう気持ちもわかります。 「薬剤師のくせに何を!」と思われることもあるでしょう。

そんな「疑義照会」は、病院内だけでなく、街なかの調剤薬局(保険薬局)でも日々生じています。

疑義照会に関してはこちら

処方箋は1年間になんと、8億3886万枚(2017年度)発行され、そのうち疑義照会が生じた処方箋は2.56%(2015年度)~9.9%(2017年度)とされています。

平成 29 年度 調剤医療費(電算処理分)の動向(厚生労働省)はこちら

あくまで目安ですが、枚数にして約2147万枚~8305万枚と推計されます。すごい枚数ですね!この枚数分の疑義照会を、薬剤師が医師にすることで、患者さんの安全が守られているわけなんです。

もちろん、すべての疑義照会で、今回のみどりと林医師のような衝突が起きているわけではありませんが、「疑義照会」は医師と薬剤師のあいだの「永遠のテーマ(笑)」なのかもしれません。

医師と薬剤師のあいだの疑義照会で難しいのは、疑問が生じたから「1時間後に会議室で話しましょう」とはいかない点です。お互いバタバタしているさなかに、立ち話や電話などで手短にコミュニケーションをとらなくてはいけません。しかも、患者さんにお待ちいただいているあいだに行わなくてはいけません。

こんなドラマ!?が毎日、実際の病院薬剤部や、薬局であれば患者さんと対面するカウンターの「ウラガワ」で繰り広げられています。患者さんには決して見せない、薬剤師の姿です。

ウラ話

実は、原作の漫画と大きく異なる点があります。主人公「葵みどり」の年齢設定です。石原さとみさんは現在33歳。原作の漫画の設定はもっと若く、6年間の大学生活を経て、国家試験に合格した直後くらいの設定でした。

石原さとみさんは、この企画を最初に触れたとき、「関わったことのないジャンルの職業で、すごく嬉しかった」と話していたそうです。原作の漫画がすごく面白かったようなんですね。加えて、「みどりの夢中な感じは、私に似ている部分がある。物事を深く知りたいという知識欲あるところも似ている」と話しています。

でも、石原さん本人としては、漫画での中でのみどりの年齢設定との差に違和感を覚えたそうで、「私がみどりを演じるならば、年齢設定を上げていただきたい」とお願いしたのだそう。

患者は医師にしか「ありがとう」と言わない

そんなシーンがありました。まさに薬剤師の「アンサング=賞賛されない」な一面を描いていると思います。 石原さんも「薬剤師さんたちの、普段は知ることが出来ない裏のお仕事の部分を描くドラマを見て、知っていただくことで、“ありがとう”が今までよりもっと心がこもったものになるのではないかと思います」と語ってくれています。

♯2のみどりの奮闘にも注目です!

石原さとみさんのインタビュー記事はこちら

※Images are from Unsplash that offers free stock photos.

この記事を書いている人 - WRITER -
薬剤師ライターのKalooo(カルー)です!ヘルスケア領域の広告と広報で狭〜く、深〜くお仕事してまいりました。職種は戦略プランナーとコピーライターです。食べること、楽しくお酒を飲むことも大好き。横浜に長く住んでいて、ディープな横浜も知っているつもり!? でいます。

- Comments -

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

Copyright© 横 浜 ミ ル ク テ ィ , 2020 All Rights Reserved.